| 私たちは,以前から祝儀等について,教育委員会に問題解決策を提示してきました。しかし各課の係長が変わるたびに,これらの不正を含む問題を先送りになるだけでなく,ある課では後退をしていく状況になっています。たとえば,ある係では,学校の状況を十分に把握し,審理しながら事務処理を進めようとの姿勢が見られましたが,最近は一方的に支出命令書を学校に送り返すような例も散見されるようです。 今回の不正問題がマスコミに取り上げられたのも,教育委員会のもつ古い体質を改善することを拒んできた結果であると考えています。この古い体質は,今回の全校調査等でも大いに発揮したのではないかという疑いがもてれても仕方のない報告が私たちにされています。 「公金・準公金の取り扱いに関する全校調査結果について」(教育長通知)−平成15年12月25日つけ−)が「親展」で送られてきました。この通知の内容は,学校予算についての改善策が述べられ,学校長として「一層の学校運営の改善・充実につとめる」ことをもとめたものです。しかし,私たちが聞き取り調査した結果,この文書を全職員に知らせずにいる学校が多く見られました。アンケートの結果でも、8割以上の学校事務職員が「周知・提示されていない」とこたえています。 開かれた学校づくりは,大義名分ではなく,真に開かれなければなりません。先の教育長通知すら全職員に開示しないで,学校が地域・保護者にどうして開かれていくのでしょうか。 さらに実態を把握し,先にお願いした「不正を許さない学校制度の確立と学校事務職員の『身分保障制度』の確立をめざすためのアンケ−トのお願い」につづき,2回目のアンケートを行いました。 |
| 以下は「この間の経理不正問題や学校等での出来事,公金・準公金の取り扱いの全校調査等などの様子や不正防止のための制度改革等についての提案があればお書きください。」設問に対しての回答です。 |
| 不正事件をめぐる学校と全校調査等の実態など |
調査報告書が届いたこと及びその内容について,知りたかった,話をしてほしかったとは思っていませんので,「しらない」から「しらない」とご回答しましたが,話がなかったことについてはどうも思っていません。内容に問題があれば話しが来ているでしょうし,当校の事務処理に問題があれば話し合うことはいつでも可能です。 |
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一連の報告について,事務にも副校長にも何も話しがない状態です。親展文書である必要があるでしょうか。校長に「指導せよ」との指示は本当に出ているのでしょうか。開示に向けての活動よろしくお願いします。 |
| 公金処理については問題なし。 |
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○全校調査の様子 1.前年度購入した備品の確認 2.特配を受けた小工事の現物の確認,書類の確認 3.印刷製本費の書類の確認と現物の確認 4.公金,準公金の通帳の確認 5.金庫の中をくまなく確認 以上を15分で終了して行きました・ |
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管理職が恣意的にやろうと思えばできたしまう点が問題。又事務も安易に押印してしまうことも問題(前渡金とかでも事務が関わりたいないものまで押印箇所があり,押印していないと市教委から電話が来たことある) 校長会,研究会などで音頭をとって,ずん習横浜や読書感想文集の業者から直接請求書が来るというシステムも納得できない。・・・・どうすればよいのか提案を思いつかない。 |
○11月に行われた全市調査が,アリバイチック(市会対策)で本当に学校会計を正すという姿勢が感じられなかった。仮に不正があっても,調査当日までには,全て書類が整えられたし,チェックの姿勢が「ただ聞き取る」だけでなかったと思える。調べられたのも校長,副校長のみであったので,公費,準公金の関係の関係,事務の流れなど明確kにできなかったはず。ただ,校長,副校長が調べられることに異議があり,今回は積極的には参加要請などしなかった。 |
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○全校調査は,アリバイ作りのための形式的なものであったと思う。本当に調査の実を挙げるのが目的なら,教委内部での書類の精査だけ十分不自然な経理実態を洗い出せるはず。それもできないような現場に来ても無駄。相見積書の確認などばかばかしい限りだ。請求書を作成する業者が相見積書を用意しているのは周知の事実。(そんなことも教委は知らないのだろうか?)。そうなるのは,年度当初教材類一括見積.一括発注を行っている学校の実情があるため。だからといって決して不適切な試行をしているわけではない。。見積もりあわせはむしろ求められている以上に厳しいやり方になっている(トータル金額でなく個別の物品の見積額で発注先を決めている) |
学校徴収金(私費)の経理を担当している者です。異動して初めて支払をする時に5%の値引きが発生することがわかりました。校長に対して5%は何かと聞いたら,支払えない親の分を負担するもので生徒のために使うのだから良いという回答(学校の事情)。しかし,全ての納入金の完了している親にとったら,学校の事情は通用しないと食い下がったが結局駄目でした。今回,この機会に値引きになりました。そして自分の仕事も納入価格(徴収価格)で支払うようになったので安心しています。 |
経理事務担当者,物品出納員,契約事務担当者の職務執行者としての位置づけが校内では管理職が半分無視している。 財務事務要綱は法令等遵守規定に事項に該当するため公務員であるっこうちょう,副校長は遵守義務違反行為を行っていると思われるので行政指導による対象事項となるのではないか。 |
| 不正を許さないための制度改革等の提案と現行制度の矛盾 |
1.祝儀の全廃 2.納品前の支出命令書作成は今まで市教委の指示で随分やらされて来た。学校への指導の前に市教委がどうするかはっきりさせるべき。 3.職の指定で権限をとるという運動の流れのなかに「物品出納員」が合ったとすれば,これまで,その運動をすすめてきた側は「物品出納員」という職の重さと処分をどう説明するのか・「不正防止のために共同実施を!}というのは焼け太り。 4.校長会の体質が問題。校長一人当たり30,000円の補助金をもらいながら,なおかつPTA会費や祝儀などから,様々な名目で現金を引き出している校長もいる。今回の全校調査のやり方では,このようなことなどわかりはしない。実際「これで何が変わるの?」というのが感想。 |
○公金について 一人しかいないところで,決められた手続きをとれないのが現実上多々ある。 例 合い見積もりの問題,5号様式を決められた手順,人を通って処理できない,全てにわたっての検査,立ち合いは時間的に無理。 |
○準公金については,マニュアルを作るべき。 |
@今回のような文書の周知,提示,指導を含め,学校ではどのような検討がなされたのか,また,どのような経理を含め,不正,あるいは正すべきことがあるのか,直接市教委への意見を吸い上げるシステムが必要である。今回のケースを含め,あまりにも無自覚な管理職が織り,自分に都合のよい運営をしようとしすぎる傾向がある。これを適正な方向へ導く牽制的なシステムが必要である。(管理職の評価にも也,確実に効果が期待できる) Aマニュアルを作っても,管理職研修を実施しても自覚のない人物に実施しても無意味。今回の件で校長会(市)3回くらい。通知文も関連して出されているが実効をともなうような指導はほとんどされていないようである。(他校においても!) B全校調査は校長主導でなさrており,自分に不都合な資料は提出していない傾向がある。(祝い金など簿外金)これでは実態の解明にはならない。 C祝い金等の簿外金の使途はどうあるべきか明示する必要がある。 D学年費の必要最小限の徴収額かどうか検討する(義務教育無償の県展からも!) |
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○最大効果を上げる手だて @新任副校長研修で,学校会計制度の研修をやることだと思う。 古い体質,古い考えが染みついていて,ご祝儀など当然酒代になってもよいと思っている人が多い。 A監査,調査の仕方の改善 様式のチェックのみでなく,校内全体予算の把握,チャック体制,副教材等の準公金(部費,祝儀も)の公費並みの点検調査をやってほしい。今まで副教材があまりにもおろそかにされてきた。(私は,昭和57,58年度と2回副教材費の調査を受けた学校にいた。何か告発めいたものがあったようだが,その後は,副教材の監査,調査がやられてこなかった。−転勤した年でリベートの金額の多さに驚いた)) |
○長年取り組んできても,管理職の意識の古さと無理解に愕然とすることがあります。でもこれは事務職員自身の問題,又事務職員制度の今までのあり方の問題も大きいと思います。 校長,副校長が変わられるたびに,うちの学校のようにオープンにして全部公費でやっていることにびっくりされます。でもすぐPTA費で支払おうとされ,止めるのが大変です。 |
市教委は学校現場をしらなすぎると思う。 前渡金制度の煩雑さ,特色から他へ流用できない不便さ,今にも崩壊しそうな校舎。旧職位のトレーを講習しても置き場のない学校(使用していない),我が家の猫の食器より安い凸凹のアルマイト食器。 市教委は,机上のプランだけで改革を立てよう,学校を運営しようとしているので,現場を見て現場の要求,声をもっと聞いてほしい。 |
○まず,管理職に対してきちんと研修を行うべき。予算の適正執行の文書をいくら流しても大半馬耳東風なのではないか。特に準公金については意識が薄い.PTA予算から学校援助費的なものをなくすために公費化を図っても(新聞購読料,学校行事生花代等,業者への請求手続きの説明等事務職員にとっては結構面倒なのだが),会費を見直すことはない。徒労感を覚えることがある。 |
○市教委の体質の古さはどういうことなのだろう。強権的な,一方的な傲慢さ?最近は学校体育係や施設課に対してほとんど「崩壊」状態じゃないかと思うことがある。背景には,市教委内部の人員配置(人が少ない)の問題があるだろう。500校からの学校をかかえきれない体制とは,とても言えないのじゃないか。 |
今や,県(知事←→出納帳)や市(市長←→収入役)においても効率化の掛け声の下に有名無実化してきていますが,執行機能と出納機能との牽制機能がない限り,倫理や自覚だけでは必ず不正は発生すると思います。 ま,学校内で牽制機能をというのは困難だと思いますが。 |
前渡金の導入に絡んで,何かと事務職員が予算の主導を握るべきだという意見を聞きましたが,今回の仲尾台中の県のようなことを校長から頼まれれば,特に若い事務職員の場合,従うしかないと思います。その結果,責任を追及されるようなことになってしまい,現在の状況では経営推進費の前渡金請求精算にかかる押印もやむとえないことなので,事務職員に不利になるのではないかと心配です。 また,学校の予算は書類の煩雑さからいろいろ工夫して処理をしている状態ですが(多くの制約があるため)今回の調査では指摘されたことの中には,そのような実態を理解してもらっていないような点があるような気がします。 |
校内の予算会議に以下のように「監査委員の設置について」等を提案している ○学校の予算決算報告書は,学校ホームページに開始を行うことにより保護者への説明とする。ただし,保護者等が情報開示を求めた場合は,教育委員会の指示に従って開示を行う。”等”都はPTA役員会を含めて学年保護者懇談会の資料として配付することを言う。 @監査委員は,主題研推進委員長,特色部会代表者,学習空間活用委員会代表者の3名を委嘱する。 A監査委員は、イ不正行為の摘発,ロ,執行状況の把握,ハ購入物品の無駄等の指摘等を調査して,問題等生じればその改善対策等について予算会議及び職員会議に提示する |
不正を許さない学校制度の確立のために
学校の実態告発と学校事務職員からの提案
| 私たちは,「不正を許さない学校制度の確立と学校事務職員の『身分保障制度』の確立をめざすためのアンケ−トのお願い」を横浜市立の学校事務職員にお願いしました。 多くの方から回答をいただきましたが、その中から、「この間の経理不正問題や学校等での出来事など情報提供や不正防止のための制度改革等についての提案があればお書きください。」の項目に回答のあったうちの一部分を公開します。 これらのアンケートの集約結果を検討し,市教委に対して,不正を許さない学校制度の確立のための提言を行って行きたいと考えます。 市民のみなさん、教職員のみなさんのさらなるご意見をお願いいたします。 |
| ・今回の事件をきっかけに全市的に不正を追及する運動が不可欠。(事務職員が文書訓戒を受けたことにより再び同様な事件が発生しないような対策が必要である) |
| ・校内組織の近代化,チェック体制の確立が大事だと思っている。 |
| ・仲尾台中の事例を見るまでもなく,不正な事例の改革には,校長を通さずに市教委へ意見を吸い上げるシステムが必要である。特に来年度からの「人事評価」の対策の面からも。 |
| ・一般論では,「これだけのことはやってはいけない」というような具体例な「べからず集」のようなものを事務職員サイドで作成して配付してはどうか。案外「当たり前」にやっていることが危ないこともあるのではないだろうか。 |
| ・内部告発したものが守られるようにすべき。 |
| ・教育委員会内の変革を求める。特に不正問題についての自助努力に欠けている。管理職(校長以上)が居座っている限り正すことはできないのではないか。「教委ぐるみ」と報道されても仕方ないと思う。 |
| ・研究指定校の消耗品費と印刷製本費の金額の内訳を学校で決めたい。(そうでないと指定2年目に紀要を作ることになっているので,1年目の印刷製本費を業者に預けることになってしまう。 |
| ・PTA会費で施設改修(エヤコン設置)をする実態がある。市教委はPTA会長にも指導する必要があると思う。 |
| ・卒業式の職員弁当代を学校徴収金で支出する現状がある。 |
| ・事務職員の職務内容を含めて管理職に周知徹底「要領」厳守,法令遵守義務等について強制させること。 |
| ・苦情相談窓口を市長部局内に設けること。 |
| ・不正経理があれば告発する義務があるので,市教委にその窓口を常設させましょう。また告発者が不利にならないような手だてと告発しなかった者への(職務専念義務)違反になること(?)を明確にさせましょう。 |
| ・職務確立の一環で権限をとると言っていた浜教組事務職員部方針からすれば,物品出納員は校長より責任が重いのではないか。沈黙しているのはなぜか。 |
| ・会計について事務職員の理解はもちろんのことですが,教職員の理解もないとなかなか不正を防ぎ切れません。教職員向けの会計研修をきちんと設定し受講してもらうこと。 |
| ・毎年は無理でも3年(文書保存期間)に一度くらいは「監査」をすると,いつもきれいな学校になるのでは。全校回ると20年かかるとかでは……だめでしょう。 |
| ・まず自分の気持ちを引き締めなければいけないと思うが,使いにくい予算制度,ご都合主義的な市教委の姿勢にも問題がある。がんじがらめにするのではなく,むしろもっと規制を撤廃して枠をはずして自由に使えるようにすべき。 |
| ・校長会がらみ,研究会がらみといった予算執行があって,その団体が特定の業者と裏で結びついているのであれば,事務職員は阻止できない。ましてや当の本人(学校長)への文書調査だけでは真実がわかろうはずもない。教育委員会による管理職への徹底指導が望ましいが,そうなると事務職員への締め付けになるかもしれない。 |
| ・校長会ではいろいろ話し合っているようだが,やはり副校長にきちんとした指導をした方が良いのではないだろうか。よくわかりませんが・・・ |
| ・教員向けに「これは犯罪です! 1,レシートの現金バック 2購入できないものの書き替え−頼んだあなたも罰せられます!」というチラシを配付してほしい。 |
| ・.消耗品費の前渡金制度を導入すること |
| .・公費での名刺作成を認めること(当面、進路指導用だけでも・・市役所では一部だが公費で作成) |
| ・校長会計印は丸形の校長印を市教委が作成して配布すること(個人名は刻印されていないので異動しても改印の必要がない) |
| ・洗濯費(役務費・手数料)の支出はカーテン・シーツなどに限定されているが、学校行事等で地域から借用した物(例えば法被など)とか、紅白幕とかにも可能となるよう改めること。(学校管理費の扱いではなく、教育振興費の物も執行可能とすること。現状でも教材教具の修繕料は教育振興費だが管理備品も執行可能となっている) |
| ・予算があまり硬直的かつ実態に即していない。米国のように予算は生徒にあらかじめ配られたチケットの集約(つまり生徒が多い=予算も多い)により決まるようにすれば,学校は将来も含め今よりももっと魅力的になると考える。 |
| ・特色づくり推進費の費目に「委託費」を設定して、例えばスキー教室のインストラクター料金を支出できるようにすること。同じ自然教室でも「スキー」の場合は公費負担ができるものがほとんどない(交通費は市教委負担だが)・・・費用総額の中でインストラクター料金の占める割合がかなり高い |
| ・職員の施設入場料を増額または実態にあった予算に改めること(学校規模や各校の取り組み内容の違いを無視して学校一律5万円、追加配当無しで、多様な学習形態・経験重視の教育に充分に対応していない。不足分は保護者負担になってしまう |
| ・急遽改正された「公金・準公金取扱要領」と「財務要綱」は欠点だらけ(監査規定が無く、もっぱら内部のみの相互牽制作用に頼っていることなど) |